2013年05月07日
乳幼児医療費助成制度
わが家のもうすぐ2歳児は,本当によく病気にかかります。さっきまで機嫌良く遊んでいたと思ったら,突然吐いて,高熱を出して,ぐったり・・・。その度に,病院まで子どもを連れて行き,小児科医の「大丈夫ですよ。」の言葉をもらってきました。こんなことが何度繰り返されたことやら。
これは,わが家のもうすぐ2歳児が病弱だからではありません。乳幼児は免疫力がまだ弱く,大人だと平気なものでも敏感に反応し,体調を崩してしまうからです。しかも,体力がないので,重篤化しやすい傾向にあります。
病気にかかりながら免疫力を付けていくので,悪いことではないのですが,親としてはやはり心配です。
現在,乳幼児医療費助成度が全国で整備されており,乳幼児の医療費の一部もしくは全額について行政の補助が受けられるようになっています(助成の内容は,都道府県で異なります。)。
乳幼児は体調の変化を泣くことでしか訴えることができず,また,核家族が進んだ現在では親も子どもの体調の変化にうまく対応することができない状況にあります。そのため,乳幼児医療費助成制度は,全国の乳幼児を抱える親にとって,安心して育児にあたることができるための不可欠な制度となっています。
医療費の無料化はコンビニ受診を増加させるという声もありますが,医療費を気にして,受診を躊躇してしまい,子どもに必要な医療を受けさせられないことの方が問題ではないでしょうか。
親も,子どもの病気について初体験なことばかりですので,結果として重篤な病気でなくても小児科医から「大丈夫ですよ。」という言葉をもらいながら,親として成長していくのだと思います。
政府は,環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加を決めました。
TPPは,農産物の輸出入だけの問題ではありません。TPPは,原則的に全品目の関税を撤廃することを目指していることから,これにより医療においても混合診療が増加し,国民皆保険制度が崩壊するとも言われています。そうなれば,乳幼児医療費助成制度も危うくなってしまいます。マイケル・ムーア監督の映画「シッコ」のような世界になってしまうかもしれません。
もうすぐ2歳児を抱える親としては,TPP交渉の行方をしっかり監視しなければと思います。
(佐川民)
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