2010年08月15日

医療ゼミナールに参加しました!!

※当弁護団では、定期的に医師をお招きして勉強会を開催しています。その感想を、新人弁護士が書いてくれました。


 2010年8月4日、第9回医療ゼミナールに参加しました。

 今回のテーマは「小児科」で、小児科医として長年ご活躍されている小児科医のお話を聞くことができました。

 まず、小児科の特徴として、守備範囲の広範性、専門性についてのお話しがありました。
 大人であれば自分の症状に応じて、内科や消化器科などを選んで受診しますが、「小児科」には、いろんな症状、疾患をもつ子どもたちが集まってきますので、小児科医には、内科医以上の広い知識と基礎力が必要とされるそうです。

 一方、「子どもは大人のミニチュアではない」ため、大人とは違う小児の特徴を意識した小児医療についての専門的な知識が要求されるとのことでした。
 たとえば、子どもの水分量の多さ、体全体に占める頭部の割合の大きさは、ぷくぷくした赤ちゃんのほっぺたやバランスのとれない歩き方を想像すれば一目瞭然ですが、だから脱水症状を起こしやすかったり、頭部からの出血が重症化しやすいことなどを常に意識して診察・治療に望まなければならないそうです。私たちが日常生活の中で子どもと接するときにも、子どもの特徴について知っていると大変有益ですので、いいお話しを聞くことができたと思います。

 さらに、小児科医には、その子どもの置かれた家庭環境、社会的な背景も含めて、新生児期から中学校卒業程度までの幅広い年代の子どもを総合的に診ることが必要とされるとのお話を聞きました。小児科医の大変さを思い知らされると同時に、弁護士も、依頼者の訴えをただ受け止めるだけでなく、その方の背景事情や性別や年齢も考慮して受け止めなければならないと思いました。

 次に、小児医療に際して必要とされる技術につき、具体的にご説明がありました。日々子どもを見ている親の直感が非常に大事であること、家族との信頼関係を築くことの大切さ、子どもの治療(特に侵襲性のある治療)に際しては、その子どもの年齢、発達状況に応じ、分かりやすい言葉で説明をすることの必要性、診察室に入ってきた瞬間から、子どもの様子を観察することが大事であることなど、日々子どもと接している医師ならではの非常に具体的で力のこもったお言葉に感じました。

 そして、1人で診察して、知識不足や経験不足から、間違った思い込みをしてしまい、修正がきかないまま進んでいくことの危険性を話されました。
 弁護士の世界でも、「1人で悩むな。1人で考えるな。誰かに話せ。」ということをよく言われますので、身につまされる思いで拝聴しました。

 今回は、小児科のことについて非常に有意義なお話しをお聞きすると共に、医師と弁護士に共通して求められる点に気づかされ、あらためて、日々の業務を振り返る(特に、知識不足というところは反省)いい機会となりました。

(新人弁護士)
posted by 管理人 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント・催し物等
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