そこで、結成30周年を記念し、標記シンポジウムを開催致します。
これまで、医療紛争の解決は、主として民事裁判に委ねられてきました。
しかし、民事裁判は、患者側と医療側に深刻な対立を生み、必ずしも当事者の思いに沿った柔軟な解決ができず、解決までに費用や時間がかかってしまう現状があります。
そこで、早期の柔軟な紛争解決を目指して、対話型の紛争解決手段である医療ADR(裁判外の話し合いによる紛争解決システム)が創設されました。
この医療ADRは、患者側と医療側との信頼関係を維持しつつ紛争を解決できる有効な手段として期待されるものですが、その認知度は高くなく、また使いやすい制度にするためにはクリアすべき課題が数多く存在します。
本シンポジウムでは、このような医療ADRの活性化を図るため、現状の問題点とその解決に向けた道筋について、患者、医師、代理人弁護士及び医療ADR仲裁人の方々が熱い議論を交わします。
当研究会は、医療をとりまく環境の改善を願う全ての方々のご協力のもと、現在まで活動を継続していくことができました。
その節目となる本シンポジウムには、是非多くの方々のご参加をいただきたいと考えております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
日 時 2010年7月3日(土) 午後2時より
場 所 福岡国際会議場(福岡県福岡市博多区石城町2番1号)
参加費 無料